CGI エロマンティック こけらおとし。
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エロマンティック
31歳、未貫通。トンネルを抜けたら、そこは雪国。処女(あたし)だってエログが書きたい!
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こけらおとし。


い、今、「タンポン」とか言った奴、誰だ―――――っ!


全く、物騒な世の中になってきました。

タンポンだとか、タンポンじゃないとか、
タンポンしてれば生理でもプール入れるよ、とか
ホント、危うく口車に乗っちゃうとこだった。都会、チョーこえぇ。


いや、年始におもっきり温泉行くことになったんですが、

なんつーかな、前日の夜半にトイレにて、
ちょっとした松田勇作みたいな感じになりまして、

ほんと、なんじゃこりゃぁって撃たれたのが、案外、下。案外、中央。割と下半身。

いやぁ、26年、全く滞りなく、スムーズな進行でもって、
今月もね、耳をそろえて来るもんが来たわけ。

私の股間の奥底で今か今かと日の目を待つ星一徹が、
今月もあまりの妊娠の可能性の無さに、ちゃぶ台をひっくり返す一週間が始まった。


で、まぁ、数時間後には温泉旅行が待ち構えているわけです。


このとき、この中野の端で、生きるか死ぬかのデスマッチの火蓋が静かに切って落とされた。


処女 VS タンポン



完全にアウェー。
完全に異種格闘。

まさか、この子と戦う日が来るなんて。
この子とだけは、戦いたくなかった。


とりあえず、すげぇ説明書読んだ。

一言一句逃さなかった。
ほんと、ミスとか、ちょっとした気の緩みとかが、大事故を引き起こしかねない。

ちょっと、秤(はかり)にもかけてみた。

8グラムだった。・・・よし。

質量では私に分がある。

よし・・・。


素振りとかも、してみた。

こう来たら、こう。みたいなイメージトレーニングも欠かさなかった。


さて、と。


赤コーナーから得意のステップを奏でてリングに昇る私。
ちょっとした防衛戦。

青コーナーから立ち上がる挑戦者のアイツ。

26年、何の荒波にも揉まれず、十姉妹とかを人差し指に乗せながら窓辺に佇んでた私の下半身の愛娘に、初めて挑戦者・・・は、人じゃなかったかー・・。


なんせ、ゴングは無常にも鳴った。


いや、なんつーか、戦ってみないと、敵の本質って見えないものですね。

もうね、手合わせする前から、完全に、私、足とか止まってた。
目とかね泳ぎっぱなし。遠泳。

8グラムですっけ?
確実に絞られたボディー。

8グラムって言ったら、お料理とかで入れるグラニュー糖のレベルですよね?
ふわっふわ、ですよね?

何か、駆逐艦に見えるんですけど。
完全に宇宙船艦なんですけど。

こんなもんを入れた日には、私、一線越えちゃわないかしら。
変に大人の階段登っちゃったりしないかしら。
タンポンの腕枕で目覚めたりしないかしら。

そんくらい、でっかく見える。
背中とか、哀愁帯びてる。

いや、入れるよ。
入れっけど。


もうね説明書とか、横に広げて確認に確認の作業ですよ。
姿勢とか、ほんと大事。

腰とかね、すっごい落としてる。
膝とかね、すげぇ使ってる。

ほんと、マニュアル通り。
基本に忠実。


で、思ったんですけど、

いや、腰を落とすとかね、全然いいんですけど、

何だろう、この手探り感。
完全に方向性を模索してるんですよね。

いや、親切に図とかね、乗ってるんですけど、
3パターンくらい乗ってるんですけど、

どいつもこいつも完全にブラインドタッチなんですよね。

自慢じゃないけど、私なんて26年手付かず土付かずなとこ、あるわけじゃないですか。

ほんと、自分には自分、下半身には下半身の生活があって、お互い、ほとんど干渉しあわず生きてきたわけです。
ちょっとした遠距離恋愛みたいな。
電話で声聞くのが精一杯みたいなとこあるじゃないですか。

はたまた、ちょっとした家庭内別居みたいな感じで、
あいつがどこで何してるかなんて、わかったもんじゃないっつーか、

いや、まぁ、具体的に言うと、・・位置っつーの?
あいつまで到達するシュプールが全然描けないんですよ。

ほんと、自分の下半身の大体の方角は分かってても、
どこに入れるとこがあるとか、そんな具体的な位置関係の把握は、
いつかどこかで出会う白馬の王子さまがトレジャーハントしてくれると思ってた。

まさか自分で探索すると思わなかった。
GPSとか付けとくんだった。


で、まぁ、手鏡とか添えてみたわけです。


左手で鏡持って、右手で挑戦者を持って、空気椅子みたいな姿勢で、ほんと正月からちょっとした討ち入りだった。敵とか本能寺にいた。

汗だく。
途中4回くらい水分補給に行った。
ちょっと漫画も読んだ。
ほんと言うと、カレーとか食べたりもした。

何本もの挑戦者が、任務を全うできずに、私の前から去って行った。


一つ、解ったことがある。
両手が塞がったら、無理だ。
鏡は固定しよう。

もう一つ解ったことがあった。
中腰は無理だ。
座ってやることにした。

そして、最後に気づいたことがあった。
もう、一本しか残ってない。
実験!とか言って、水で膨らませて遊んでる場合じゃなかった。

追伸。
待ち合わせの12分前だった。


良くも悪くもファイナルラウンド。


いや、まぁ、まさか自分のこんなアラレモナイ姿を見せるのが、
殿方にではなく、自分自身にだったなんて。
26年目にして渾身のセルフサービス。

股間歴26年目のビックイベントですよ。

26年連れ添って、下半身のあんな焦った顔、初めて見た。

まじっすかー!つってた。
アルマゲドン、アルマゲドン、言ってた。
最後にちょっと敬礼してた。


で、まぁ、無事任務をやり遂げまして、
電気カチカチやるヒモ付きみたいになってる自分を、
誇らしくさえ思いました。
冬のマストアイテムかと思いました。CanCam1月号の表紙とか、多分あたしだな。



なんつって、2歩くらい歩いたら、さっそくコトリと抜け落ちました。

あたし、ちょっとタマゴ産んだかと思った。


全然入ってなかった。

いや、まぁ、何となく途中の段階で、これは、私の手に負えない感はあったっつーか、
うちの敷居をそう簡単に跨がせてたまるかっつーか、
温泉とか風邪引いたことにしちゃおうかなーっつーか、

とにかく、私は頑張った。
26年で一番、頑張った。

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プロフィール

加藤はいね

  • Author:加藤はいね
  • 『私の考える初夜』

    「あれ?しないの?」
    「え?してんじゃん?」

    「え・・・これ?・・え?」
    「あー、おまえテレビの見過ぎ。あんなこと普通しねぇって」

    「あ、そうなの?」
    「常識的に考えてみろよ。あんなんできるわけねーじゃん」

    「でも、本とかにも書いてあったし」
    「おまえさーバカだな。ドラえもんとかみて、竹とんぼ頭に付けようと思うのか?」

    「つけるわけないじゃん!つかないし!」
    「だろ?」

    「そっかー」
    「でもびびった。いまどき、本当にSEXとか信じてる奴がいるなんてなー」

    「もーっいいじゃん、うるさいなぁ。・・じゃあ、どうすんの?」
    「手、かして」

    「ん、・・繋いでどうすんの?」
    「祈んの」

    「え・・それだけ?」
    「それだけってなーっ!男はそれ言われんの一番ショックなんだからな」

    「あ、ごめん。つーか神社とかでもよく祈るし」
    「エロイなー、1人でやってんの?」

    「1人!あ、あれが、そうなの・・」
    「まぁみんなやってるしな」

    「つーかさ、じゃあ、これは何に使うの?ゴム。出番無しじゃん」
    「バッカ、これから使うんだよ」

    「どうやって?」
    「膨らまして飛ばすんだよ」

    「・・え・・なんで?」
    「そりゃ、おめでとーって」

    「おもしろそう!是非あたしにやらせて!」
    「お、結構積極的。いいけどウチさー壁薄いから声抑えてな」

    「オッケーオッケー」
    「じゃあ、せーの」

    『(小声で)おめでとー』

     
       ピュー



              END




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